2016年7月27日水曜日

三毒

今日,自分の感情が自分を壊してしまうという話を聞いた。

仏教では,この心身を壊す煩悩として,貪,瞋,癡,すなわち貪欲,怒り,愚かさの3つをあげ,これらを三毒と呼んでいる。蛇の毒のように私たちの心と体をむしばむと教えられるとのことである。

これは単に頭の中の話だけにとどまらず,この世界,すなわち身体にも確かに具現化している。私が実感するのは「怒り」である。「怒り」は身体にすぐに具体的な反応を起こさせる。上気して血が頭にのぼったり,胃が痛くなったり,私の場合は背中がむずむずする。明らかにマイナスの反応である。

確かにこれらの毒は身体の奥深くに染みこんでいて,容易には抜くことができない。それでも少しずつはデトックスして,良くなってきていると思いたい。仏教の教えはよく知らないけれど,身体の信号をフィードバックして心を制御することはできそうだと実感している。そして心を制御できれば,身体に良い影響を与えることができるのである。

人間の心身はよくできている。このしくみが大変面白くてたまらない。

桜を見ると思い出す

桜が満開である。 研究室でも花見BBQが行われ、まさに「花より団子」 、学生はだれも桜など見ずにひたすら食べることに集中していたけれど、食べづかれた私は桜をぼんやりと見ていた。 学生の一人が 「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」と梶井基次郎の文章 を話していたので、そういえばそ...